UV(紫外線)酸化とは?原理や特徴、用途について

表面に付いた油脂(グリス)や排気臭は不快なものです。高強度の紫外線の光は分子を効率的に酸化し、次のような場合に有効です。

  • 業務用厨房の排気フードに油脂を付着させたくない
  • 不快な臭気を減らしたい
  • 業務用厨房の火災の危険性を減らしたい

UV(紫外線)酸化の原理

紫外線(UV)酸化プロセスのメカニズム

波長185nmの真空紫外線照射によって、空気中の酸素(O2)は分解され、オゾン(O3)を発生します。

生成したオゾンは、波長254nmの紫外線を吸収すると、分解され活性酸素が発生します。また、有機汚染物質は185nmまたは254nmの紫外線を吸収し、さらにこの波長のもつエネルギーが有機物の分子の結合エネルギーよりも強い場合に、分解がおこります。分解反応によって生成した有機汚染物質のフリーラジカルは、活性酸素と反応し、CO2などの分子を形成し、表面から汚染物質が除去されます。

水や空気中の汚染物質は無害化されます。

UV(紫外線)酸化プロセスの特徴

  • 安全性
    ・味や匂いを損なわない
    ・化学物質不使用
    ・環境汚染なし
  • プロセスの効率化
    ・照射時間が短い
  • 運用
    ・取り扱いが簡単
    ・メンテナンス頻度が低い
    ・運用コストの大幅な低減

UV(紫外線)酸化の用途